Kindleインディーズにて、短編漫画「グレナデンに黙祷を」をリリースいたしました!
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初めてネームを完成させたのは2008年頃。10年前。
聴いてた曲は
宇多田ヒカルさんのKremlin dusk と、You Make Me Want To Be A Man
1ページ目の1コマ目を見た瞬間、私の脳内で Kremlin dusk のイントロが流れて来るくらい
自分の中でこの作品とこの曲は切り離せない存在です。
しかし物語の中に出てくる歌姫のモデルは、宇多田ヒカルさんではなく
実在する複数の歌手の色々な要素を合わせたような人物です。
当時、ヨーロッパの歌手が 歌を歌った後に
ステージ上で政治的な意図を匂わす事をして物議を醸したニュースを聞いて
「そんな事、現実にあるんだ」、と思ったり。
つい最近も、人気歌手が大衆を扇動して
影響を与える発言をする出来事がありましたよね。
サイボーグ化していない人間、というギミックも
「化粧をしなくても美人な女性」から思いついたネタをSF的に調理しただけ。
そう、化粧や整形をしなくても美人な女性歌手の話です。
なんせ10年前に考えたものなので、SFとしても古臭い設定で、
レトロクラシックな雰囲気は当時からあえて狙っていたものなのですが
物語を彩る歌姫の歌の創り出す美しさなどは伝わっているでしょうか??
自分の脳内だけにKremlin dusk が流れていて、
これを読んでいいと思ってるのは自分だけで
独りよがりだったら怖いなと思って
歌から作品を作るのはこれきりにしたのですが、
編集さんに見てもらった時も、割と好感触だったので、、、
楽しんでいただけたら幸いです。
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次回作をリリースした際にお知らせします。
今回デジタル作画し直すにあたって、カットしたり変更した部分(以下ネタバレ含む)
この作品は10年前に1度アナログで描いたものをデジタル作画でリメイクしたもの。
ネーム、話の設定、流れも変えた部分があります。
・人工臓器が謎の暴走を初めて破裂する(天罰のようなもの)→電磁嵐で人工臓器部分が故障して死に至る
・主人公はシャルロットに会わない→主人公がシャルロットと会う
・主人公の名前がシーザー→カエサル(これは意味無し)
電磁嵐は去年(2017年)実際にあった太陽フレアから。
欠けたピースにピッタリとはまる設定だと思いました。
人工細胞で作った人工臓器が何故か神の怒りに触れて破裂・・・といった設定だったのを
意味のある設定に変えることが出来たのです。
G細胞という謎の人工細胞
しかし、この
神の怒りに触れて滅亡・・・という設定も自分では気に入っており
このシーンも泣く泣くカットしたもののとてもお気に入りのシーンでした。
内臓破裂した人々が、太陽に安らぎを求める地獄絵図という
おぞましいシーンなのですが、天井の穴が天国で天に召されているように見えるという・・・
リメイク版では人類を滅ぼすのは太陽の怒りですが、
昔のネームでは太陽は完璧なものの象徴としてそこに存在していたという感じです。
天蓋の中に住んでいる人類がお天道様の光の届かない所で人の道を外れていたので
天罰を受けた。
電車の中で身体が破裂する人が居るのも・・・前の設定を引き継いでいるわけです
変えたくないからそのまま採用したという・・・
普通に、アンドロイドが壊れても破裂はしないですからね。
人工細胞から作った臓器、という設定なので、生体に移植する
ホンモノの臓器にそっくりなものというイメージなのですが、
外見が物凄い古臭いアンドロイドとかロボットみたいな人ばかりなので
よくわからないというw
そして、10年経って
主人公が直接シャルロットと言葉を交わす設定に 変更となりました。
元の原稿では、シャルロットとは一回も会わないで終わるのです。
この改変は
芸能人が握手会などするようになって 素人と芸能人の距離が近付いた
昨今の風潮だからこその変更です。
直接かかわりが無いのにシーザー(カエサル)が命を投げ出して彼女の娘を助けようとするのは動機として弱すぎるなと思ったので
ここの変更前のスピリチュアル電波系のネームが好きでお気に入りだったのですが
生まれ変わったリメイク版では要らないシーンとなったのでカットとなりました。
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真なるもの、イデアの話 |
前の原稿ではシャルロットには会えず、謎の浮浪者と嘆いていたら勝手にシャルロットが救ってくれるのです。
ここを変えたお陰で
物語としての欠損が補填されて完璧な作品に生まれ変わったなと。
カットしてしまったけど好きなシーン
リメイク版にもそのまま使った部分もあります
短編なのに映画一本できるくらいの設定を詰め込みすぎて
頑張ってページを削ったのですが、ここは削って良かったのか・・・
パースもめちゃくちゃで酷い絵ですねw 10年前なので・・・
説教臭すぎるシーンのため、ページごとカット
私の中では Forget the Blue と並ぶくらい 思いいれのある、すごく好きな作品です。
インスピレーションを与えてくれた素晴らしい才能と美しい歌手達に感謝します。
昔から歌手は女性の歌手が好きですね・・・
女性の歌手=歌姫にロマンを感じます。